ちなみにツマガリのパティシエたちに認識を聞いてみると・・・
「ひとくちにクッキーと言ってもさまざまで、絞り出して焼くような柔らかい生地もあれば、棒状にしてカットするもの、水分の多いもの少ないものなどいろいろあります。
サブレもバターの量や食感などでいちおう定義はされていますが、ここからがサブレ、ここまではクッキー、といった明確な線引きはないと思います」とのこと。
「イメージとしては、クッキーは厚みがあって上等なお菓子という感じがします。ビスケットには庶民的なイメージがありますね」
ふむふむ。現場では日本独自のクッキーとビスケットの違いを、イメージで感じとっているようですね。
ところで、アメリカでビスケットというと、私たちの想像とはちょっと違うものが出てきます。よくフライドチキンに添えてあるような、かなり厚みがあって柔らかい、パンのような食べものです。
ケンタッキー州があるアメリカ南部が発祥で、塩気のあるソースやお料理と一緒にいただくのはもちろん、はちみつやジャムを添えればおやつにもなります。
イギリスのスコーンと見た目が似ていますが、スコーンと違って甘みがなく、食事に合うように作られているのが特徴です。
「ところ変われば品変わる」とは、まさにこのことですね!
今やインターネットで海外とも簡単につながることができ、外国のお菓子も近所のスーパーで手軽に買えるようになりました。
昭和の頃は重要だったクッキーとビスケットの区分も、令和の今はほぼ役目を終えたような気もします。
いろいろな国で、独自にそれぞれの呼び名を獲得していった、愛すべき焼き菓子たち。その歴史や文化に思いを馳せながら楽しめば、いつものクッキーももっと味わい深くなりそうです。
おいしいお茶と焼き菓子で、万国共通の幸せなひとときを。
0120-221-071
0798-72-1846
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