季節のご挨拶に、美しいことばを贈りませんか（クッキーのおはなし）：ケーキハウス・ツマガリ

季節のごあいさつ文例

月ごとの手紙の最初の一文をいくつかご紹介します。このあとに、相手先の健康や安否などを思いやるご挨拶をつづけてください。

季節のごあいさつ：１月の例文

皆さまお揃いでうららかな春をお迎えになられたことと、お慶び申しあげます。
明るく澄んだ冬晴れの日が続いています。
寒中お見舞い申し上げます。
星も凍るような寒い夜。庭の南天の木もひんやり寒そうです。
寒の入りとはいうものの、暖かい日が続いています。

季節のごあいさつ：２月の例文

春の訪れを待ちわびるころとなりました。
立春を迎え、春のやわらかな気配をかすかに感じるこの頃。
節分もすぎて、幾分しのぎやすくなってきました。
早咲きの梅がちらほら。春の訪れまであと少しです。

季節のごあいさつ：３月の例文

桃の節句をむかえ、ようやく春めいてきました。
寒さのなかにも、ほんのり春の気配を感じるころとなりました。
淡雪も消えて、やわらかな陽ざしに心誘われるこの頃。
春分を過ぎ、桜の開花が待たれる季節となりました。
うぐいすのたどたどしい鳴き声に、家族でニッコリしています。

季節のごあいさつ：４月の例文

桜の便りに心弾ませる季節となりました。
満開の桜並木にさそわれて、ついお散歩が長くなってしまいます。
おだやかな花曇りのなか、桜の花びらが風に舞っています。
葉桜の美しい季節となりました。
今年も甲陽園では、つばめの巣づくりが始まったようです。

季節のごあいさつ：５月の例文

五月晴れの空に、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
新緑の香りがすがすがしい季節になりました。
吹く風に初夏を感じるこの頃です。
青葉若葉がうつしい季節となりました。

季節のごあいさつ：６月の例文

長雨にあじさいが美しく映えるころとなりました。
梅雨明けが待ち遠しく感じられる今日このごろ。
雨上がりに木々の緑が輝いているようです。
梅雨の晴れ間の青空に、大きな入道雲を見つけました。

季節のごあいさつ：７月の例文

もうすぐ七夕。色とりどりの短冊が風に揺れています。
夏空がまぶしく感じられる今日このごろ。
降りしきる蝉の声に、夏の盛りを感じる季節となりました。
木立の緑がますます色濃くなってまいりました。
カンカン照りの太陽に、木陰の恋しい季節がやってきましたね。

季節のごあいさつ：８月の例文

土用あけの暑さもひとしお。残暑お見舞い申し上げます。
立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いています。
夏を惜しむひぐらしの声に、ひとときの涼を感じさせられます。
朝夕の吹く風に、幾分しのぎやすくなりましたね。
にぎやかな蝉時雨がやむと秋の虫の音が。暑かった夏もあともう少しのようです。

季節のごあいさつ：９月の例文

風にゆれるコスモスに、秋の気配が感じられるこの頃。
にぎやかな虫の音が秋の訪れを感じさせてくれます。
ひと雨ごとに秋色が加わりはじめました。
木の葉のそよぎに、少しずつ秋を感じるころとなりました。

季節のごあいさつ：10月の例文

さわやかな秋晴れの日が続いております。
そろそろ中秋の名月。お菓子の恋しい季節になってきました。
菊薫る季節となりました。
小春日和のうららかな日が続いています。
紅葉だよりに心躍る季節となりました。

季節のごあいさつ：11月の例文

初霜に秋の終わりを感じるころとなりました。
錦秋の彩り華やかなこの頃。
おだやかな秋晴れの日が続いています。
さくさく落ち葉を踏む足もとに、冬の気配が感じられます。

季節のごあいさつ：12月の例文

師走に入って冬が大急ぎでやってきたようです。
木枯しにひときわ寒さを感じる季節となりました。
ちらちらと初雪の舞うころとなりました。
なにかと気ぜわしい歳の瀬を迎えるころとなりました。

美しいことばは、心にのこるギフト

美しい季節のことばに触れると、日本人のこまやかな美意識に改めて感心させられるものです。
言葉に迷いつつ手紙を書いたり、贈り物にカードを添えるというのは、少し面倒だったり気を使ったりするものですが、逆に考えればそれも相手を思う大切な時間なのかもしれませんね。
最近は手書きの文字を目にすることが少なくなっただけに、直筆で書かれた季節のお手紙は、心にのこる何よりのギフトになるのではないでしょうか。

錦秋の彩り華やかなこの頃。

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