ケーキハウス・ツマガリ:甲陽園のお菓子工房

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甲陽園だより

息吹き始める木々に思う

ようやく桜の季節となりました。
固かったつぼみもだんだん赤みを帯びてきて「まだかな?明日くらいかな?」と待ち遠しく思っていたら、次の朝には三分咲き、そしてあっという間に満開。毎年のことながら、植物の豊かな生命力と春を迎え入れる躍動感を感じます。

息吹き始める木々に思う

さて今回は「変化」ということについて書いてみます。
どんなに寒い冬もいつかは春にバトンを渡すように、時の流れは全てのものを変化させていきます。その中で生きている私たち人間も、当然変わっていくもの。
日本では、年を重ねることは恥ずかしいという考えを持つ人が多いようですが、私はそうは思いません。年齢よりもどうやって生きてきたかの方が大切だからです。

例えば年を重ねれば、青年時代のようにご飯を何杯もたいらげることは難しくなります。けれども、旬の食材の味わい深さや、何ともいえない力強さについては、今の方がもっと理解できるし楽しめることが増えたと思いませんか。
それは、細胞レベルでは老化が進んでいても、感性のレベルではどんどん進化していることに他なりません。人間はいくつになっても進化できる生き物なのです。

それは、お菓子についても同じこと。世の中がどんどん変わっていく中で、素材もお客さまの好みもどんどん変わっていきます。10年前においしいと言っていただいたシュークリームが、今も変わらず受け入れられるかは疑問です。だからこそ、いつもいつも「もっとおいしく、もっと幸せになれるような」シュークリームを追求していかなければいけないのだと思います。

基本を大切にしながらも、常に進化していくこと。変化することを恐れないこと。それは簡単なことではありませんが、凛として立つ桜の大木を見上げていると、勇気が湧いてくるような気がします。

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