ケーキハウス・ツマガリ:甲陽園のお菓子工房

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WEB広報室

毎週、甲陽園本店にご来店いただいているお客様からのメッセージをご紹介致します。
お便りを読ませていただくと、いつも私どもの気の至らなさを、思い知らされます。
お叱りのなかにも、温かな励ましのお言葉も頂戴しております。
2006年6月のお便りから現在にいたるまで順次ご紹介してまいります。

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日時:2007年8月22日
件名:味の芸術作品

いつもお世話になっております。
まだまだ暑い日が続きますが、もうスグ食欲の秋。
美味しい「味覚満載」のお菓子が、楽しみです。

ツマガリのおかげで、栗に対する苦手意識もかなり薄れ、というか、
今では、ツマガリのお菓子限定ではありますが、スッカリ、栗のお菓子に魅せられています。
今回、また、どうしても、感想をお伝えしたくなりました。
長文ですが、お付き合いくださいませ。

大きなくりの木の下栗太(BOXタイプ)

薄い紙のケースに直接入れて焼いてあるので、
紙を剥がして食べる食べ方だと、生地が、紙にタップリついてしまい、
貧乏症の私には、これが、勿体なくおもわれ、かなり悔しい。
なので、チョッと知恵をめぐらせ、
キウイを食べるとき、皮付きのまま半分に切って、スプーンですくって食べる事を思い出し
スプーンの先を生地に差し込むと、程よい手ごたえで、スイっと、食い込んでゆく。
そして、ボっこり、ボロりん、と掘起された様は、まるで、大地を耕したかのよう。

ああ、まさしく大地の恵み。
肥沃な大地にどっしりと根を張り、立派に育った栗の木。
秋には、たわわに実をつけ、動物たちの命を潤してくれる。
そんな「自然な営み」が、いつまでも「普通に」続いてゆく地球で在って欲しいものだ・・・

なんて、ガラにも無く高尚な事に想いをはせ・・・・(タダ単に、食意地が張っているだけかも)
とにかく、堅い話はこのくらいにして、目の前にある"幸せの源"に、神経を集中。

堀起こした生地をみると、ホッコリとした感じで、栗菓子の、普通の風貌。
材料を観ると、白餡の表記あり。栗100%じゃないのか、なーんだ。

食感は、たぶん、ホロリとほぐれて、デンプン質特有の、ちょっと、モアーとした感じがして、モサモサ。そしてザラザラ感。
栗と白餡だから、これが普通。まあそんなモンだろう、と思いつつ、1さじ口へ。

意表をつく食感。とろける。全くモサモサしない。
生チョコのように、トローリと、滑らかに、舌に絡みつく。
シナヤカに、舌全体に、キメ細やかに、スーッと延びる。
おいしい・・・・これ以外の形容詞を思いつかない。思わず、うっとり。
でも、コノお菓子には、「続き」があった。

舌を十分、満足させ終えた生地は、急に状態を変化させ、
まるで、波にさらわれる砂の如く、でんぷん質のサラサラ感を感じさせながら、スーッと退いて往く。
(これは、たぶん、白餡のでんぷん質のおかげなのだろう)
そして、後口すっきり。何事もなかったかのように。食後感の事まで、神経が行き届いている。

白餡は、決して材料費をケチる為に入っていたわけではなかった。
ひれ伏して、お詫びしたい気分になりました。

スプーンですくってたべたおかげで、生地も無駄なく食べる事ができて、気持ちもすっきり。
ツマガリのお菓子は、見た目シンプルでも、味は、全く、単純ではない。
いろんな仕掛けが、施されている。その、仕掛けは、決して表立って主張はしない。
人知れず、潜んでいる。
食べる側はマンマとはまって、自然と「美味しい」と思う。
味わえば味わうほどに、新たな発見があって、何度食べても、飽きる事はない。
ジックリと、味を観賞しながら食べる事のできるお菓子。
これが本当の「プロのお菓子」。

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