ケーキハウス・ツマガリ:甲陽園のお菓子工房

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ツマガリ社長について

講演内容

「1992年インタビューに答えて」アトンション掲載文を要約より

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この甲陽園では、お菓子も、お米と同じ必需品なんです

甲陽園本店

ツマガリのある甲陽園は、六甲山地の山裾が芦屋などに向かって広がる所。甲陽園通りから見上げる山腹には、高級住宅街が樹に埋もれるようにして点々として見える。

この周辺は風致地区ですから、とにかく緑が多いんですよ。僕は夜中でもなんでも、そうした山道を歩いて気持ちをリフレシュするんですが、点在する家は、みんな大きくて、住宅地というより邸宅地ですね、よくお菓子は、お米のように必需品じゃないからと言われますが、このあたりでは、ケーキも必需品なんです。だから、本当に西宮・芦屋地区には、洋菓子店が多いんだと思いますよ。そしてココは、情報の発信地としても最高の条件を備えています。ここからの情報が他の所へ広がっていくんですね。その意味で、この甲陽園はスゴイ土地なんですわ。

うちへ来られるお客様は年齢にしても職業にしても、とても幅広い層に渡っています。必ずしも山の上のお客様ばかりじゃないし、この店の中に入ったら、みんなお菓子好きの方たちばかり、ということなんです。
街の人たちがツマガリの菓子を、うちの街の菓子屋さんの品物として、いろいろなところへ送ってくれることが何よりも嬉しいんです。

自分でもガンバッタけれど、人にも一杯助けられた道のりだった

私は、宮崎の串間というところの農家の出です。僕の家は破産農家でして、15才の時に故郷を飛び出して東京へ・・・。倉庫の荷役作業員を1年ほどしました。その後、大阪で別の仕事を少しやって、17才の時に東京の三軒茶屋にあるヒサモトというお菓子屋さんに入ったんです。元の職場の先輩が引っぱっていってくれたんですよ。

そこがラーメン屋さんだったらラーメン屋さんになっていたでしょう。ともかく、それまで洋菓子屋さんという職業について何のイメージも持っていない。白衣を着て仕事をすることさえ知らなかったんですから、・・・。
でも、前の仕事に比べると、肉体的には楽で、三度のご飯の心配をする必要もありませんでしたから、そこでお菓子屋さんになろうと思ったんですね、他の仕事と比べて決めたわけじゃないんです。
その店では、洗い物でも何でも根こそぎ頑張りました。返事がよくて、何でも頼まれたことはやりましたし、必ず次に何かありますか?と聞いてましたから、必然的に仕事が増える。でも、そのことで技術的にも磨かれていったと思いますよ。

まぁ、へりくつは言わないし、使いやすい部下だったんじゃないでしょうか。

エーデルワイスでは、お金を積んでもできない大きな仕事をさせてもらった

関西に技術レベルが高くて、パワフルな店がある。一緒に行こうって、例の先輩に誘われまして・・・。

エーデルワイスで出会うことができた比屋根社長の時もそうですが、僕は本当に人から手を差し伸べられることが多かった。人さまによって生かされるっていうことは、ホンマにあるなぁ、というのが今の実感ですし、僕自身も、できる限りそうした手助けをしなければと思っています。
エーデルワイス時代にはヨーロッパにも行かせてもらいましたし、お金を積んでもできない大きな仕事や様々な経験もさせてもらいました。僕が28才の頃に、エーデルワイスを、もう少しグレードアップしたような店を始めようということで、アンテノールの展開が始まったんですけど、僕はその責任者のような役を与えられて、製造の現場だけにとどまらない、いろいろな仕事を経験することができたんです。 何といってもエーデルワイスでの、そうした経験が今の僕の土台になっていますし、比良根社長にはホントにかわいがってもらって、存分に仕事に打ち込ませてもらいましたね。

修行時代のツマガリ社長

その時に、スイスのチューリッヒにあるシュプリングリーという店に行かされました。ここがスゴイ店で、ヨーロッパでも5本の指に入るんじゃないんでしょうか。
まるで大銀行のような石造りの建物で、こんなケーキ屋があるのかと思いましたよ、並べてある菓子のメニューもそうだけれど、見えないところに施されている設備がほんとにスゴイ!真冬の外は、零下○○度という時でも、仕事場の中では半袖だし、トイレのドアは全部自動。クーベルチュールは、タンクローリーで運ばれてきてタンクに貯められ、工場の中には50mのラインが2本走っていて、水道の蛇口をひねるように、どこからでも出てくるんです。それにどこででもアルコールで手を消毒できるようになっていて、抜き打ちで手の検査をされる。衛生観念が徹底しているんですね。また、売場では10万円くらいの菓子が包装されていて、ヨーロッパやアラブの金持ちたちが世界中の友人に贈るために買っていく。
ここ1店だけで300人ものスタッフがいるスーパーショップなんです。僕がいたのは半年だけですが、シュプリングラーを知らなかったら今の僕、なかっただろうし、なれないかもしれないけれど、こういう店が僕の目標なんです。

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