ケーキハウス・ツマガリ:甲陽園のお菓子工房

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ツマガリ社長について

講演内容

「小さくてもキラリと光る店」松宮隆男著「甲陽園」より

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感動のビジネスキーワード「お客様」これしかない

「甲陽園 小さくてもキラリと光る店」PHP発行 松宮隆男著

津曲さんは何でも感動する。大きな声で明るく、どんな小さなコトにも興味を示し感動する。食事の一品一品にも舌づつみを打って「おいしいね」と笑顔で話し、オーストラリア旅行で感じた現地の物価の安さを、大きなジェスチャーで話す。朝の散歩の“気持ちよさ”と四季の移り変わりにも日々感動するという。感情を込めて渋い声で『奥飛騨慕情』をカラオケで熱唱する。
甲陽園の奥にある丘の上のオープンカフェで、「気持ちいいでしょう。こんな景色の中でお茶を飲むのは」と大きく両手を上げて背伸びをする。話し声が大きく、素直で、真っ直ぐに向けられたその瞳は強くて明るい。シンプルな語り口は、単純明快で説得力がある。自分が感動するから、人を感動させられるビジネスができる。

感動の涙を流せないヤツに、ろくな仕事はできない」津曲さんのはずむ感動が、お客様に喜びと感動を与えている。

一日に百回も“お客様”という言葉を発する

私が初めてインタビューをした日に気づいたことがある。「お客様にそんなことは喜ばれません」「お客様に買っていただける価格でなければ」「お客様のために本店以外では生菓子は売りません」と、津曲さんが発する言葉にはすべて、頭にお客様という言葉がつくことだ。
考えてみると、どこの会社の役員会でも「お客様」という言葉が出ないことが多いのではないだろうか。今、この時にも、不況克服の決めては“リストラ”だと考えている経営者がほとんどであろう。企業として「お客様のために何ができるか」を第一のテーマにしなければならない時である。しかし、聞こえてくるのである。「そんなコトを言っていると利益があがりません」という本末転倒の声が・・・・・。

津曲さんは、利益ではなく、「お客様に喜んで買っていただける」ことを考えて、価格をつける。そして成功されています。

中国の風水学の権威がびっくりした金魚鉢

津曲さんのお店の入り口に向かって左側に、昔の火鉢に水を入れた金魚鉢が置いてある。中国の風水学の権威がこれを見て、「こんな最善の位置に誰が置いたのか」とびっくりしたそうである。
私にはよくわからないが、風水は、部屋の南側に黄色いモノを置くとお金がたまるとか、今日はピンクの服がいいとかいう、中国四千年の知恵が生み出した生活の知恵らしい。私は風水学について多少の関心はあるものの、肯定も否定もしない。しかし、津曲さんが金魚鉢を最善の位置にさりげなく置くセンスを持っていることはよくわかる。店のレイアウトや、甲陽園の町並みにこだわった店の位置などにも、何か理屈を超えた天性のセンスを感じる。
合理主義に徹して、お客様の顔を忘れた今日のエリート経営者にはない感性としか言いようがない。

津曲さんのあっけらかんとしたその笑顔に、商売の力を感じる。

私の夢は甲陽園を「工房のマチ」にすること

津曲さんは、環境のいい甲陽園を「工房のマチ」にしたいと言う。「歩きやすいマチ」「歩いていて楽しいマチ」。そんなマチが少なくなった。箱物行政のためにビルラッシュが続いたのが、ここ数十年の日本の姿である。ビル、つまり高層建築は、人々がエレベーターとエスカレーターで動かされる。そこには陽光が射し込み、緑が見えるレストランやカフェがない。
“気晴らし”や“安らぎ”を求める人々にとっては、息が詰まるような無機質な空気しかない。格都市の中心部にあるのは、そんな魅力のないビルばかりである。
甲陽園は住宅街で、緑が多く、空気が新鮮で、楽しく歩けるマチである。郊外なので大資本の画一的な大型店もない。 そんな甲陽園にふさわしいのは、工房のような店舗である。

“キラリと光る小さな店”の存在が、甲陽園を潤いのあるマチ、安らぎのあるマチにしていると津曲さんは言う。

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